前回の記事で「ヘルニアや脊柱菅狭窄症があっても無症状の方も大勢います」と書きました
いったいどのくらいの割合でしょうか
このページでは腰痛のある人とない人を
データを見ながら比較してみます
腰痛あり(100人) | 腰痛なし(100人) | |
---|---|---|
腰仙骨移行椎 | 10% | 10% |
脊椎すべり症 | 2% | 3% |
潜在性二分脊椎 | 4% | 6% |
変形性脊椎症 | 26% | 22% |
腰痛あり(200人) | 腰痛なし(200人) | |
---|---|---|
脊椎すべり症 | 1.5% | 2.5% |
腰仙移行椎 | 13.5% | 9.5% |
潜在性二分脊椎 | 3.0% | 26% |
椎間狭小 | 21.5% | 31% |
変形性脊椎症 | 20% | 34% |
脊柱側弯症 | 30% | 45.5% |
腰椎前湾過剰 | 1% | 2.5% |
腰椎前湾減少 | 22% | 22% |
骨粗鬆症 | 1% | 2.5% |
シュモール結節 | 5.5% | 13% |
椎体圧迫骨折 | 0% | 10.5% |
骨盤傾斜 | 2% | 1.5% |
Fullenlove TM&Williams AJ:Radiology,1957より
これらの表を見ると、腰痛の有無と脊椎の構造的問題に関係がなさそうです
私の友人にも、かつてすべり症と診断された方がいますが、彼に腰痛はありません
他には
健康診断(203人) | 急性腰痛(207人) | 慢性腰痛(200人) | |
---|---|---|---|
潜在性二分脊椎 | 16.3% | 14% | 7.5% |
脊椎分離症 | 9.1% | 4.3% | 7% |
脊椎すべり症 | 4.3% | 2.9% | 4% |
腰仙移行椎 | 15.9% | 11.6% | 14% |
変形性脊椎症 | 27.8% | 24.2% | 36.5% |
Bigos SJ. et al : Clin Orthop, 1992より
こちらの表では若干変形のある場合の慢性腰痛が多いようにも見えますが
急性腰痛の場合逆に少ないぐらいです
これらのデータから分かることは、
脊椎に異常があっても腰痛ではない人もたくさんいる、ということです
他のデータではどうでしょう
腰痛がない人をチェックしたデータでは↓↓
腰痛がない方にこれだけ椎間板異常があります
さらに
いわゆる椎間板ヘルニア、よく聞きますが症状のない人にこれだけの割合であります
つまり、椎間板ヘルニアがあっても腰痛にならない人もたくさんいる
逆に、ヘルニアがなくても腰痛になる場合もある、ということです
レントゲンに腰痛は映らない、ということでしょうか
はり灸ガルボでは施術にあたり
骨を動かしたり、骨盤を動かしたり、ということはあまり考えません
まったく考えないか、というと嘘になりますが、基本的に他のことを考えています
気になった方は、まずはお電話を